みなさんこんにちは、赤倉観光リゾートのスキー場を担当しております宮下と申します。私はこの地に生まれ育ちましてすでに、かなり?の年月が経とうとしております。スキー場の仕事を通して諸先輩方から聞いたチャンピオンゲレンデのお話しを1つしてみたいと思います。
現在、赤倉観光リゾートスキー場のチャンピオンゲレンデにはコブ斜面好きには
たまらない「チャンピオンAコース」というコースがございますが、このコースは
その昔、全日本スキー選手権大会の開催に合せて切り開かれたコースなのだそうです。さて、その大会のコースはと言いますと、バックカントリー好きの方なら1度は行ったことがある前山(標高1935m)の山頂付近からスタートして、チャンピオンCコースの南側の沢からほぼ90度にターン(昔はその場所を「たらい回し」と呼んでいたそうです。)してCコースの上部に出てきたそうです。よって当時コースだった沢は他に比べて木が低いのだそうです。そこからCコースを通って現在のぶなの木小屋の横を通りAコースの入口通称「臼落とし」と呼ばれるコースに出ます。《ここは当時、臼をコースの上から転がしてもどこへ行くか分からない程、急な斜面であったことからこの名前が付いたと言われております。(当時の斜度は45度を越えていたそうです。)》そして最後の壁Aコースを降りてレストランしらかばの前でゴールとなります。とにかく今では想像もつかないようなコースであったそうです。
今はそのコースを滑ってみることはコース外になってしまうため出来ませんが、その時は圧雪車もなく全て人力でコースを踏み固めていましたから、すごい時間と労力が必要だったと思います。また自分の道具を持ってスタート地点まで行った選手も大した者です。それから月日は流れて「臼落とし」は3回、「Aコース」は2回の改修工事を経て現在のようになったそうです。今では大会開催のコースはチャンピオンBコースに移っておりますが、チャンピオンAコースのファンも数多くいらっしゃいます。皆さんも、是非1度試してみてください。
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